昭和37年(1962年)6月10日押印 『千種』
風景印のみご紹介はまた久しぶりになりましたが
愛知県の千種郵便局の古い風景印。
昭和30年(1955年)9月10日が使用開始日でした。
ちょっと印影が分かりにくい所もあり、図案の詳細も微妙です。
奥にある覚王山日泰寺の奉安塔は分かりますが、隣はそこの門なのかな?
本堂ではないようです。
人を乗せている象と横のバナナの木は東山動植物園ですね。
この風景印の最終日は昭和59年(1984年)10月24日です。
実はこの風景印が始まった時には
もう東山動物園で象のショーは行われていなかったようです。
東山動植物園のサイトに記載もあるのですが
昭和30年(1955年)の6月17日に、それまでとても人気のあった象が
担当飼育員を踏み殺してしまう事件が起きました。
その後、象のショーは中止されてしまいました。
東山動植物園は昭和12年(1937年)6月に開園したのですが
象は木下大サーカスから4頭購入して12月にやってきました。
その後、戦争で特に猛獣類は射殺されたりもあったため
多くの動物が犠牲になりましたが、象2頭は戦争をくぐりぬけました。
動物の数が戦後すぐは悲しいくらい少なくなりましたが
昭和24年からは象列車なども行われ、
もとの規模の大きな動物園へと復興を果たしました。
象はとても人気があったそうです。
事件後にショーは行われなくなったそうですが、
風景印ではそれでも象が長く使われていたのは
その人気ぶりを物語っていますね。
千種郵便局(ちくさゆうびんきょく)
〒464-8799
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