FDC 北陸トンネル開通記念 初日カバー その1 名古屋特印
北陸トンネル開通記念 昭和37年(1962年)6月10日発行
名古屋特印
版画:中村浪静堂
カバー画:長谷部日出男氏
北陸本線の敦賀・今庄間に出来た複線電化の北陸トンネルが開通した記念に
10円切手が発行された時の初日カバーです。
全長13,872mでその当時は日本で一番長く、世界で5番目の長さだったそうです。
こちらは中村浪静堂の木版画で、カシェは白鳥号。
切手はトンネル内ですが、カシェではトンネルを出た白鳥号になっています。
ところで、カシェの日付の APRIL が消されて JUNE になっています。
北陸トンネルのウィキペディアによると、当初は4月10日発行予定だったそうですが
開通が伸びて延期されたそうです。
切手と消印のアップはこちら。
切手は北陸トンネル開通記念の10円切手。
図案はトンネルと列車。
図案作成者は長谷部日出男氏です。
消印は北陸トンネル開通記念の名古屋特印。
図案はトンネルを出たED709型。
今回、北陸トンネルのウィキペディアを見たらこの記念切手についても
色々記載されていました。
この切手の発行、新路線の開業ではないため異例の発行だったそうです。
日本の鉄道トンネルの最長記録更新だったため、考慮されたようです。
そして、切手の図柄に間違いが多いそうで、エラーの多い切手として名を残したそう。
面白かったので間違いポイントも以下に
北陸トンネルのウィキペディアから引用しておきます。
・トンネルの天井に実際より多くの架線・送電線があり、支持具の形状も実際とは異なる。
・トンネル内の照明が天井にある(実際はトンネルの側壁に設置)。
・道床が枕木を並べた砂利道床である(実際はコンクリート道床)。
・車両の乗務員室ドアが描かれていない。
・車両の車体下部の裾絞りが明確に描かれていない。
・車両ヘッドマーク下部の換気口が実際より大きい。
・トンネル開通とともに電化開業を伴っているにもかかわらず、気動車であるキハ80系を描いている。キハ80系も北陸トンネルを通過しており間違いではないが、北陸トンネル開通にあわせて新形式のEF70形電気機関車が新製投入されており、同形が牽引する列車を描くべきであったとの指摘がある。
ひとつずつ切手を見て確認しちゃいました。
鉄道ファンには特に気になるポイントのような気もしてちょっと面白いです。
この間違いの原因は、図案作成者の長谷部日出男氏が前年に撮影した写真と
完成予想図だけで描いたものだったようです。
出来上がっていないものを描かなくちゃいけないので難しいですよね・・・
すべての情報が来ていたわけじゃなかったような気がしてしまいます。
今回の初日カバーのカシェも図案者が同じなので少し突っ込まれたのかしら。
説明文はこちらです。
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