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滋賀県 大津郵便局 古い風景印

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昭和37年(1962年)5月15日押印 『大津』

 

今回も滋賀県です。

使用開始日は昭和23年(1948年)3月10日です。

図案は竹生島瀬田の唐橋、大津絵、鮒、鮎。

もう色々内容がいっぱいの風景印ですね。

最終日は昭和62年(1987年)6月30日でした。

翌日7月1日から大津中央郵便局に改称したのですが、

その後も局名表示だけ変わって、図案自体は今も同じものです。

厳密にいうと、平成17年(2005年)に再作成されたそうで、

今現在使われている図案は今回ご紹介のこの印影とはちょっぴり違っています。

藤の花の数が2本から1本に減り、船から出る煙が無くなり、

変形印ともいえるのかな、という感じだった

大津絵の着物の端や手元の藤の枝の所など枠に繋がって

枠の線自体は切れて描かれていたのですが、今は枠内に入っています。

すごい微調整ですね。

 

竹生島は先日の大郷郵便局の時にもありましたが、

風景が美しいことでも昔から知られており、

「深緑竹生島の沈影」として琵琶湖八景に選ばれています。

また、琵琶湖国定公園特別保護地区、国の名勝および史跡に指定されています。

 

瀬田の唐橋瀬田川にかかる橋。日本書記にも記載があるそうです。

ウィキペディアによると、京都の宇治橋、山崎橋とならんで

日本三大橋(日本三大名橋、日本三大古橋)のひとつとされ、

近江八景のひとつ「瀬田の夕照(勢田夕照)」としても知られているそうです。

今の場所とは少し違いますがかなり古くから橋が架けられていたようですが、

本格的に唐橋を架けたのは織田信長だそうです。

それが壊されたため、豊臣秀吉が初めて現在の位置に大小2橋の橋を架けたそうです。

それから明治28年(1895年)まで何度も架け替えの記録が残っているそうです。

今まで木造だった橋が大正13年1924年)に初めて鉄筋コンクリートになり、

昭和54年(1979年)に現在の橋が竣工したそうです。

平成24年(2012年)には唐茶色に塗り替えられて現在に至るそうです。

何度も合戦の舞台となった橋で、軍事・交通の要所だったのが分かる場所ですね。

 

大津絵として描かれているのは「藤娘」。

大津絵についてはウィキペディアによると

江戸初期から東海道の逢坂関の西側にある追分を発祥とする民族絵画。

元は仏画として描かれていましたが、やがて世俗画となり、

更に教訓的・風刺的な道歌を伴うようになったそうです。

東海道大津宿の名物となり、文化・文政期(1804年~1829年)には

「大津絵十種」と呼ばれる代表的画題が確定し、護符としての効能も唱えられました。

この図案にある「藤娘」は良縁だそうです。

大津絵が題材の長唄や音曲、日本舞踊などもあり、

「藤娘」も長唄による歌舞伎舞踊の演目になっています。

また、「藤娘」の姿は日本人形や羽子板の押絵にも用いられています。

 

鮒と鮎は琵琶湖と言えば、みたいな感じです。釣りをする人も多いですね。

鮒は鮒寿司も知られています。

鮎も有名で甘露煮やあゆ煮、昆布巻きなど色々あります。

 

内容が濃いものがいっぱい詰まった風景印、

一つ一つはもっとかなり色々深堀り出来るものが描かれています。

ずっと変わらず続くのも分かる図案です。

 

 

 大津中央郵便局(おおつちゅうおうゆうびんきょく)【旧:大津郵便局】

〒520-8799

滋賀県大津市打出浜1-4 

 

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