大分県 武蔵郵便局 古い風景印
昭和35年(1960年)12月15日押印(使用開始日) 『大分 武蔵』
今回も使用開始日でした。
こちらは当時の武蔵郵便局の説明文がありました。
図案は国宝 国東塔に吉広楽庭様の神木と吉弘楽の舞人。
国東塔は以前国東郵便局の風景印でも登場していました。
今回の武蔵郵便局の国東塔は一緒にあった当時の説明文には
「花園天皇の正和5年正月に椿八幡社に建て献じたものである。爾来明治維新まで同社境内にそのまま存置されていたが、明治になって拝仏毀釈の命があり、当時仏塔類は神社境内にあるべきでないとの意味で之を倒し土に埋めた。明治22年照恩寺において譲り受け同寺境内に建て、今日に至っている。
昭和22年国の文化財(国宝)に指定された。
尚、この国東塔は国東半島内に十数基散在する中の一基であって、その形態の整っている点で半島随一と称されている。」
と書かれています。
現在も国東市武蔵町三井寺にある照恩寺にこの国東塔があるみたいですね。
吉広楽庭様は楽庭八幡社のことです。神木は大杉。
樹齢800年ほどだったようですが、もう今は無いようです。
吉弘楽は当時の説明文によると
「吉弘楽は毎年旧暦6月13日吉弘八幡社(楽庭社)の庭で「五穀豊穣虫害防除」の祈祷のために執行する行事で昭和33年県指定の重要無形民俗資料として選ばれたものである。
古文書や古老の話によれば南北朝時代当地に入封した吉弘氏が武運長久、五穀豊穣を祈って、自ら司祭して行ったのが始まりとされ、その後吉弘氏の衰亡により中断されていたのを杵築藩主松平重栄の命により時の庄屋が復興をはかり今日に至った。」
だそうです。
このあと、説明文には楽の構成が書かれていますが省きます。
49人で演じるそうで、一定の冠物、手甲、脚絆、腰蓑に旗指物を背に差し、胸に付けた太鼓を鳴らしながら奏楽するそうです。
平成8年(1996年)には重要無形民俗文化財に指定されたそうです。
手書きの細かい説明文を印刷したものがつけられているのが
とっても時代を感じました。
ちなみにこの風景印の当時は東国東郡武蔵町でした。
平成18年(2006年)3月31日に国見町、国東町、安岐町と合併して国東市となりました。
武蔵郵便局
〒873-0499
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